コンクリート製品のお手入れ
エクステリアの舗装やブロックなど
コンクリート製品のお手入れ方法
コンクリート製品の経年劣化の代表例
(1)インターロッキング舗装
近年、安価でしゃれているということから、エクステリア工事で施工されることの多いインターロッキングですが、下地にクッション砂だけを使っているという性質上、使用する頻度の高い場所が沈んだり、目地の間から雑草が生えてくる。という欠点があります。
(2)ブロック積みやレンガ積み
施工後、しばらくすると、目地の部分から、白い粉のようなものが広がってきます。これは、モルタルの中の水に溶けたアルカリ成分が乾いて、白い結晶として残るため起こる現象で、白華(はっか)と呼ばれています。特に冬に起きることの多い現象です。(詳しくは次章を参照)
(3)コンクリート舗装
コンクリートは気温・湿度の変化などによって、絶え間なく伸縮を繰り返しています。それによって引き起こされる現象が「クラック」です。古い舗装によく見かける髪の毛のように細いひび割れのことで、これを極力抑えるために、伸縮目地を一定の範囲で設けていますが、それでもどうしても起こってしまいます。
コンクリートの白華現象(エフロレッセンス)
(1)白華とは
白華とは、モルタル中の水酸化カルシウムCa(OH)2が、浸入した雨水、雪、霜などに溶けて表面に移動し、空気中の二酸化炭素などと反応し、炭酸カルシウムCaCo3になる現象のことです。
(2)白華が発生しやすい条件
ブロックやレンガ、モルタルの表面部で集中的に蒸発が起こるときに発生します。夏場など気温が高い時期には、ブロックの温度も高くなって内部で蒸発が起こるため、白華はあまり発生しません。一般的には冬季で気温が低く、雨や雪、霜などによって湿度の高い場合や、梅雨時、秋の長雨のシーズンなど、雨が多く湿度の高い状態が続くときによく発生します。
残念ながら、現在この現象を完全に防止する方法は無いと言われています。しかし、万一白華が発生しても、製品・施工上の欠陥ではなく、耐久性が低下してしまう事はありません。
なお、白華は除去しなくても時間とともに、雨に流されて消えます。しかし、自然に白華が消えるまでの期間は、気象、環境条件によって異なりますが、2年以上かかることが多いです。
(3)白華になった場合の対処法
a.打ち水をします。(十分水を吸収させてください)
b.皮すぎ(目地部分ならばマイナスドライバー)で白華をそぎ落とし、残った部分は前もって水洗いをしてから、希釈酸(トイレ用洗剤)で洗い、その後十分に水で洗い流します。
c.薄い白華の場合は、ナイロンブラシかワイヤーブラシで軽く押さえながら、2~3回こすり落としてください。その後は同じように希釈酸洗いをしてください。
コブルストーン(ステンシル・スタンプ・カバークリート)のメンテナンス
コブルストーン(ステンシルクリート・スタンプクリート・カバークリート)は基本的にはメンテナンス・フリーです。通常は、ほこりをまめに水で洗い流すだけで十分です。
雪が降った後や、カースペースで車のタイヤが泥を引っ張ってきたときなど、ポツポツと泥汚れがつくことがあります。また、プランターに水やりをした後、日当りが悪い場所だと、目地にカビが生えることがあります。そんなときは、水洗いした後、デッキブラシに中性洗剤をつけて、拭いてください。
以上の手入れだけでシーラーが格段に長持ちします。シーラーの耐久年数は一般に5~7年です。 シーラーが磨耗しきったら、施工業者に連絡してください。
(1)ステンシルクリート
一般のタイルでは難しい部分や円形模様も簡単できれいに仕上がり、割れや傷、そしてスリップの心配もありません。
(2)スタンプクリート
生コンクリート上に、カラーハーデナーとリリーサーの2色の粉を散布後、石模様のスタンプを押し、シーラーを塗布して仕上げます。施工性・デザイン性・耐摩耗性・退色性に優れ、カラーバリエーションも豊富です。
(3)カバクリート
既設土間コンクリート上に、目地を載せ、アクリル系の溶剤と色粉を混ぜたものを吹付し、仕上げにシーラーを塗布します。味気ないコンクリートが簡単にタイルやレンガ模様に仕上がり、ひび割れの補修・防止にも役立ちます。その耐久性は各種試験で証明されております。比較的低コストで、デザイン性・施工性にも優れ、テラス・ベランダ・屋上の景観舗装、店舗のフロア等にも適しております。
植物のお手入れ
お引渡しの直後、ほとんどのお客様は「植物がもっとしっかり植わっていて欲しい」と思われるのではないでしょうか。けれど、植木に関しては将来に完成する姿(およそ5年後)を思い描いて私達は施工をさせて頂いております。そこでまず、私達が仮の姿で引き渡した植物たちを、お客様が本当に美しい形に仕上げるための、お手入れの方法を紹介いたします。
コンクリート製品などの手入れについて
植物と違って、コンクリート製品などは、引渡しの時が最も良い状態になっています。それに、それらの製品の持つ性質から、どうしても避けることのできない劣化も起こってきます。けれど、ちょっとしたお手入れひとつで長い期間、引渡し時の状態を保つことも可能なのです。
エクステリア製品のメンテナンスと取り扱い方
門扉やフェンスといった、アルミ製品ステンレス製品などの金属製のエクステリア製品、ウッドデッキやウッドフェンスに見られる木製品のお手入れ方法と取り扱いの注意点をご説明します。